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第5土曜特集 がん医療の最前線 臨床と研究の共創
がんの治療
大腸がんの分子標的治療
Molecularly targeted therapy for colorectal cancer
三島 沙織
1
Saori MISHIMA
1
1国立がん研究センター東病院消化管内科
キーワード:
分子標的治療薬
,
バイオマーカー
,
個別化医療
Keyword:
分子標的治療薬
,
バイオマーカー
,
個別化医療
pp.791-794
発行日 2026年5月30日
Published Date 2026/5/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu297090791
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近年,大腸がん診療は分子生物学的理解の進展とともに大きく変化しており,分子標的治療は切除不能進行再発大腸がんにおける標準治療の中心的役割を担うようになった.従来の細胞障害性抗がん薬に加え,腫瘍の遺伝子異常やシグナル伝達経路を標的とした治療戦略が導入されたことで,生存期間の延長のみならず治療選択の個別化が可能となっている.特にRAS/BRAF,HER2,DNAミスマッチ修復機能欠損(dMMR),マイクロサテライト不安定性高頻度(MSI-H)といった分子異常は,治療効果予測因子として臨床上重要な役割を担っている.さらに近年では,次世代シークエンス(NGS)を用いた包括的ゲノムプロファイリング検査の普及により,希少な遺伝子異常の同定や新規分子標的の探索が可能となり,大腸がん診療におけるprecision oncologyの実装が進んでいる.本稿では,切除不能進行再発大腸がんにおける主要な分子標的治療および関連するバイオマーカーについて概説する.

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