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第1土曜特集 肺癌診療のアップデート
ドライバー遺伝子変異・転座陽性
-――EGFR,ALK
Driver gene alterations positive non-small cell lung cancer harboring EGFR mutations and ALK translocation
大熊 裕介
1
Yusuke OKUMA
1
1国立がん研究センター中央病院呼吸器内科・がんゲノム情報センター
キーワード:
EGFR遺伝子変異
,
ALK融合遺伝子
,
分子標的治療薬
Keyword:
EGFR遺伝子変異
,
ALK融合遺伝子
,
分子標的治療薬
pp.381-386
発行日 2026年5月2日
Published Date 2026/5/2
DOI https://doi.org/10.32118/ayu297050381
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ドライバー遺伝子変異・転座陽性非小細胞肺癌(NSCLC)は,癌細胞が特定のシグナル経路に依存するoncogene addictionを基盤とし,分子標的治療薬の新規開発により,予後とQOL(生活の質)が大きく改善した代表的な疾患群である.EGFR遺伝子変異陽性肺癌では,チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)の世代進化に加え,化学療法や二重特異性抗体との併用戦略が導入され,耐性克服を見据えた治療体系が形成されつつある.ALK融合遺伝子陽性肺癌では,中枢神経系(CNS)制御と耐性変異を軸に阻害薬が進化し,5年を優に超える長期生存が現実的となっている.現在の治療戦略は単剤による選択となるが,耐性機序を見据えた次治療,頭蓋内制御,特に毒性に鑑みた,TKIによる治療シークエンスの最適化が求められ,これらはリアルワールドデータなどを活用することで,従来の臨床試験のみのアプローチ以外で解決する必要があるかもしれない.

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