Japanese
English
特集 デザイナー細胞の実用化と未来
がん免疫治療用T細胞をデザインする
Designing T cells for cancer immunotherapy
籠谷 勇紀
1
Yuki KAGOYA
1
1慶應義塾大学医学部先端医科学研究所がん免疫研究部門
キーワード:
キメラ抗原受容体(CAR)
,
がん免疫編集
,
がん免疫サイクル
,
抗原提示細胞
,
サイトカイン
,
エピジェネティック因子
Keyword:
キメラ抗原受容体(CAR)
,
がん免疫編集
,
がん免疫サイクル
,
抗原提示細胞
,
サイトカイン
,
エピジェネティック因子
pp.297-302
発行日 2026年4月25日
Published Date 2026/4/25
DOI https://doi.org/10.32118/ayu297040297
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- 参考文献 Reference
がん免疫療法は生体内の免疫機能をがん治療に応用する方法の総称で,さまざまな治療モダリティに分類される.そのなかで免疫細胞を体外で加工して輸注することで,がん細胞を特異的に攻撃させる養子免疫療法は,特にキメラ抗原受容体(CAR)を導入したT細胞療法が一部の造血器腫瘍に対する治療として確立されているが,持続的治療効果の点で改善の余地を多く残す.T細胞は本来,長期生存して持続的なエフェクター効果を及ぼす点で特徴的であるが,細胞傷害性を発揮する過程で終末分化による消失,疲弊による機能低下などが生じる.ワクチンの原理を利用してCAR-T細胞を生体内で再活性化させることや,サイトカインシグナルや転写制御因子に着目した遺伝子レベルでの改変により,治療効果を高める試みが多く行われている.本稿ではがん免疫療法の成り立ちを概観しながら,T細胞機能に関わるシグナル修飾の観点からさまざまな細胞改変戦略について解説する.

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