Japanese
English
第1土曜特集 希少遺伝性疾患の最前線 科学と社会をつなぐ
人口減少およびインフレ下での薬価制度改革
-――マクロとミクロの統合的アプローチ
Drug price system reform amid population decline and inflation
――An integrated macro-micro approach
小黒 一正
1
Kazumasa OGURO
1
1法政大学経済学部経済学科
キーワード:
薬剤費
,
イノベーション
,
再生医療等製品
,
インフレ
,
総薬剤費成長率調整メカニズム
Keyword:
薬剤費
,
イノベーション
,
再生医療等製品
,
インフレ
,
総薬剤費成長率調整メカニズム
pp.962-967
発行日 2026年3月7日
Published Date 2026/3/7
DOI https://doi.org/10.32118/ayu296100962
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- 参考文献 Reference
日本経済がデフレからインフレへ転換するなか,薬剤費を含む医療費の伸びは名目GDP成長率を下回り,医療費(対GDP)の縮減が予測される.一方で,ドラッグラグやドラッグロスの深刻化,再生医療等製品の供給体制の制約など,新たな課題が顕在化しつつある.本稿では,薬価制度を産業政策と財政政策を結ぶ “紐帯” と位置づけ,マクロとミクロの統合的改革を提言する.ミクロ面では,新薬のイノベーション価値を適正に反映する算定方式の導入を通じて創薬意欲を高め,マクロ面では中長期的な名目GDP成長率に連動する総薬剤費成長率調整メカニズムを導入し,財政の持続可能性と新薬アクセスの両立を図る重要性を概説する.

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