Japanese
English
特集 小児急性腹症の画像診断
胆囊捻転―異なる臨床経過の自験例2例を通して―
安井 良僚
1
,
宮下 若奈
1
,
新井 隆斗
1
,
大村 洸二朗
1
,
西田 翔一
1
,
中村 清邦
1
,
廣谷 太一
1
,
岡島 英明
1
Yoshitomo Yasui
1
,
Wakana Miyashita
1
,
Ryuto Arai
1
,
Kojiro Omura
1
,
Shoichi Nishida
1
,
Kiyokuni Nakamura
1
,
Taichi Hirotani
1
,
Hideaki Okajima
1
1金沢医科大学小児外科
pp.857-860
発行日 2026年8月25日
Published Date 2026/8/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000001644
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- 参考文献 Reference
はじめに
胆囊捻転症(以下,本疾患)は,Wendelにより1898年に報告された,肝床への固定が不十分な遊離胆囊(floating gallbladder)が胆囊頸部または胆囊管を軸として捻転することで,胆囊への血流障害をきたす疾患である1)。本疾患の発症には胆囊の付着形態が重要とされ,Grossは胆囊および胆囊管が間膜を介して肝床に付着するA型と,胆囊管のみが間膜で固定されるB型に分類した2)。またCarterらは,捻転の程度により,Gross B型に多くみられる180度以上の完全型と,Gross A型に多い180度以下の不完全型に分類している3)。近年では,超音波検査(ultra sound:US),Computed Tomography(CT),Magnetic Resonance Imaging(MRI)などの画像診断技術の進歩により,胆囊の緊満や腫大に加え,その位置異常や頸部の捻転像などから術前診断に至る症例も増加している。一方で,不完全型は特異的な臨床症状や画像所見が乏しく,診断に難渋する症例も少なくない。

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