特集 withコロナの小児医療の変化
英国における感染拡大下での小児外科医療
田村 亮
1
,
中村 清邦
1
,
廣谷 太一
1
,
安井 良僚
1
,
岡島 英明
1
Ryo Tamura
1
,
Kiyokuni Nakamura
1
,
Taichi Hirotani
1
,
Yoshitomo Yasui
1
,
Hideaki Okajima
1
1金沢医科大学小児外科
pp.634-639
発行日 2022年6月25日
Published Date 2022/6/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000162
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
2019年12月に中国武漢市で確認された新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は,2020年1月31日に英国内で1人目の感染者が確認されたのち,同年3月より感染者が増加し4月上旬に英国内で第1波のピークを迎えた。第1波ピーク時の新規感染者数は1日約4,000~5,000人と,2022年3月現在の日本の新規感染者数が1日6万~7万人であることを考えると少数であったが,死者数は1日約1,000人に迫る勢いであり,非常に致死率の高い新規感染症として認知された。同時期の日本での感染者数と死者数は,それぞれ1日あたり400~500人および20人前後と報告されている1)。また,同時期における16歳未満のCOVID-19感染者は全体の2%,重症化率は0.6%であった2~4)。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.