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特集 周産期診療コツと落とし穴
Ⅰ.母体・胎児編
(10)分娩時〔産科処置〕
82.器械分娩では経会陰超音波を活用せよ
中山 敏男
1
Toshio Nakayama
1
1山王病院女性医療センター産科
キーワード:
器機分娩
,
吸引・鉗子分娩
,
経会陰超音波
Keyword:
器機分娩
,
吸引・鉗子分娩
,
経会陰超音波
pp.271-275
発行日 2026年10月10日
Published Date 2026/10/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000002897
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- 参考文献 Reference
はじめに
内診診断は,分娩進行の評価や,吸引・鉗子分娩といった器械分娩による急速遂娩が可能かを判断するために欠かせない技術である。しかし,これらの内診診断の問題点は,主観が大きく検者間の診断誤差,再現性,習得までの難易度,産婦の疼痛や不快感などの点が挙げられる。産瘤が大きい場合は矢状縫合が触れにくいことや,stationによる先進部の評価と実際の最大周囲径の位置に乖離があること,前方前頭位などの回旋異常の症例では同じstationでも最大通過面の位置が大きく異なることがあるなど,内診のみでの評価は容易ではない。誤った回旋や下降度の評価のまま器械分娩を行うことは,牽引不成功や牽引困難となるだけでなく,母児に重篤な合併症を起こす可能性が高い。そのため,児頭と恥骨の関係から分娩進行の評価を行う経会陰超音波が分娩管理に欠かせないものとなってきている。本稿では,経会陰超音波による分娩進行の判断と,器械分娩を施行する前に確認するべき超音波画像所見について述べる。

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