今月の臨床 産科エコー 基本の“キ”
妊婦・産婦管理へのエコー活用法
分娩中の経会陰超音波検査の基本的手技と観察法
中山 敏男
1,2
1山王病院女性医療センター産科・婦人科部門
2国際医療福祉大学臨床医学研究センター
キーワード:
経会陰超音波
,
分娩管理
,
回旋異常
Keyword:
経会陰超音波
,
分娩管理
,
回旋異常
pp.942-948
発行日 2024年10月10日
Published Date 2024/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409211354
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
●経会陰超音波は非常に簡単で,侵襲がなく,客観性に優れた技術であり,より正確な分娩進行が評価できるツールとして分娩管理に欠かせないものとなってきている.
●産瘤が大きく出現している場合は,内診による下降の判断は非常に難しい.経会陰超音波による経時変化を客観的に比較することで,児頭の下降がより把握しやすくなる.
●回旋異常は正常分娩経過を逸脱する大きな要因になる.産瘤が大きい場合や泉門が触れない場合,疼痛により内診困難な場合,経会陰超音波を用いることで回旋を正確に判断できる.
*本論文中,関連する動画を見ることができます(公開期間:2027年10月末日まで).
Copyright © 2024, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.