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特集 周産期診療コツと落とし穴
Ⅰ.母体・胎児編
(10)分娩時〔産科処置〕
79.喘息合併妊娠の誘発・促進―プロスタグランジンの使用には注意
長﨑 澄人
1
Sumito Nagasaki
1
1東邦大学医療センター大森病院産婦人科
キーワード:
喘息
,
陣痛誘発
,
陣痛促進
,
プロスタグランジン
Keyword:
喘息
,
陣痛誘発
,
陣痛促進
,
プロスタグランジン
pp.262-263
発行日 2026年10月10日
Published Date 2026/10/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000002894
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- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
はじめに
気管支喘息(以下,喘息)は成人女性に多い慢性気道炎症性疾患であるため,妊娠に合併する頻度も高い。妊娠中に喘息が良好にコントロールされていれば分娩は概ね問題なく経過するが,分娩時の疼痛・不安・過換気・薬剤などを契機に喘息が増悪することがある。したがって,陣痛誘発や陣痛促進を行う場合には注意が必要である。喘息ではすべてのプロスタグランジン(prostaglandin:PG)が使えないというわけではなく,喘息(既往を含む)で禁忌となるPGF2α製剤は避けつつも,添付文書上は禁忌ではなく慎重投与であるPGE2製剤は,適応と監視条件を満たすなら選択肢になりうるということを理解するべきである。NICEのガイドライン1)やACOGのPractice Bulletin2)でも,喘息女性においてPGF2αは気管支喘息発作リスクの観点から推奨されておらず,PGE2は喘息悪化の証拠が乏しいとして選択肢とされている。
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