循環器薬 使い方プラクティス 疾患別循環器薬の使い方 《末梢動脈疾患》
プロスタグランジン製剤
塩野 則次
1
,
渡邉 善則
1東邦大学医療センター大森病院 心臓血管外科
キーワード:
Alprostadil
,
Prostaglandins
,
出血
,
投薬計画
,
Cilostazol
,
末梢動脈疾患
,
Alpha-Tocopheryl Nicotinate
,
休薬
Keyword:
Alprostadil
,
Drug Administration Schedule
,
Hemorrhage
,
Prostaglandins
,
Peripheral Arterial Disease
,
Alpha-tocopheryl Nicotinate
,
Cilostazol
pp.541-544
発行日 2013年9月1日
Published Date 2013/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013305828
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生活様式の欧米化と高齢化で動脈硬化性関連疾患が増加し,末梢動脈疾患(PAD)が増加している.PADは全身の動脈硬化病変の一部分症であり,脳・頸動脈,冠動脈などの虚血障害を起こす初期シグナルと捉えることができる.運動療法は,自分でできる,副作用のない,しかもきわめて安価で強力な"新生血管再生療法"である.即効性を要する症例ではプロスタグランジン注射薬を使用する.アルプロスタジル脂肪乳化製剤は,血管炎などの副作用が少なく外来でも使いやすい.症状が改善しない場合や増悪してしまう場合は,腰椎疾患などの下肢症状を引き起こすような疾患の有無を検索し,外科的治療を考え血管外科医に早めにコンサルトする.
©Nankodo Co., Ltd., 2013