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特集 産後過多出血への対応の留意点
産後過多出血の場合の血液検査(血算・凝固系検査)のタイミングと考察点
田中 博明
1,2
,
長谷川 潤一
2
TANAKA Hiroaki
1,2
,
HASEGAWA Junichi
2
1まつばせレディースクリニック
2聖マリアンナ医科大学周産期発生病態解明学
pp.609-612
発行日 2026年6月10日
Published Date 2026/6/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000002727
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産後過多出血における血液検査の意義
わが国における妊産婦死亡の主要な原因は依然として産後過多出血(産科危機的出血)であり,その救命において血液検査の適切な運用はきわめて重要である。血液検査は現在の病態を把握し治療方針を決定するための重要なツールである一方で,結果が判明するまでに一定の時間を要するという避けられない限界がある。臨床現場において,検査結果がすべてそろうのを待ってから治療や高次施設への搬送を開始するようでは,急速に進行する産科出血の速度進行には到底対応できない。したがって,血液検査をオーダーするタイミングは,目の前の産婦の臨床所見から病態の悪化を先回りして予測し,きわめて早期の段階で決定しなければならない。

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