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特集 ここまでわかった 嗅覚・味覚とその障害
【嗅覚・味覚研究の進歩】
嗅覚器と嗅覚伝導
菊田 周
1
Shu Kikuta
1
1日本大学医学部耳鼻咽喉・頭頸部外科
キーワード:
嗅覚
,
嗅上皮
,
嗅覚伝導路
,
一次嗅覚野
Keyword:
嗅覚
,
嗅上皮
,
嗅覚伝導路
,
一次嗅覚野
pp.5-7
発行日 2026年1月1日
Published Date 2026/1/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001942
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はじめに
嗅覚は,食物の選択や危険の察知,記憶や情動の喚起などに関わる重要な感覚である。近年では,加齢やウイルス感染,神経変性疾患に伴う嗅覚障害が注目されており,QOLや認知機能との関連が指摘されている。嗅覚情報は,嗅上皮から大脳皮質に至るまで多層的に処理され,視床を介さず皮質に直接信号が送られるため情動や記憶と深く結びつきやすい特徴がある。さらに,呼吸リズムや注意状態との連動,局所免疫の関与など,嗅覚系の多面的な機能が近年明らかになりつつある。

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