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特集 SGLT2阻害薬とGLP-1受容体作動薬の基礎から臨床まで
SGLT2阻害薬
SGLT2阻害薬の腎保護メカニズム① 糸球体内圧低下と尿細管糸球体フィードバック改善
Reduction in intraglomerular pressure and improvement of tubuloglomerular feedback
城所 研吾
1
KIDOKORO Kengo
1
1川崎医科大学腎臓・高血圧内科学
キーワード:
腎自動調節能
,
尿細管糸球体フィードバック
,
アデノシン/A1受容体経路
,
SGLT2阻害薬
Keyword:
腎自動調節能
,
尿細管糸球体フィードバック
,
アデノシン/A1受容体経路
,
SGLT2阻害薬
pp.275-281
発行日 2026年9月25日
Published Date 2026/9/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000002565
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- 参考文献 Reference
はじめに
ナトリウム・グルコース共輸送体2(sodium glucose cotransporter 2:SGLT2)阻害薬は,糖尿病治療薬として登場したが,現在では糖尿病の有無を問わず,慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)および心不全の予後改善を目的として広く用いられている。大規模臨床試験では,SGLT2阻害薬が腎機能の持続的悪化および腎不全への進展を抑制することが示された1~3)。その腎保護作用は血糖低下のみでは説明できず,腎血行動態,尿細管代謝,腎低酸素,炎症・酸化ストレス,体液量調節など,複数の機序が関与すると考えられている。なかでも,近位尿細管におけるNa+・グルコース再吸収の抑制を起点として,尿細管糸球体フィードバック(tubuloglomerular feedback:TGF)を介し糸球体内圧を低下させる作用は,SGLT2阻害薬に特徴的な腎保護機序の1つである。本稿では,腎自動調節能とTGFの基礎を概説したうえで,糖尿病関連腎臓病(diabetic kidney disease:DKD)におけるTGF異常,SGLT2阻害薬による糸球体内圧低下,initial dip,ポドサイト保護およびアルブミン尿減少との関連について論じる。

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