特集 いま知っておきたい! 内科最新トピックス
第11章 腎・尿路系
SGLT2阻害薬の慢性腎臓病に対する効果と今後の期待
横山 陽一
1
,
馬場園 哲也
1
1東京女子医科大学糖尿病センター内科
キーワード:
SGLT2阻害薬
,
糖尿病性腎症
,
慢性腎臓病(CKD)
,
尿細管糸球体フィードバック
Keyword:
SGLT2阻害薬
,
糖尿病性腎症
,
慢性腎臓病(CKD)
,
尿細管糸球体フィードバック
pp.627-630
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika126_627
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Summary
・現在使用可能な糖尿病治療薬のうち,SGLT2阻害薬とGLP-1受容体作動薬は,高血糖改善効果と独立した心不全および腎症進展抑制効果が注目されている.
・SGLT2阻害薬を用いた複数のプラセボ対照大規模無作為比較試験に加え,最近では他の糖尿病治療薬と比較した傾向スコア・マッチングによるコホート研究においても,SGLT2阻害薬の腎症進展抑制効果が明らかにされた.
・腎保護効果の一部には,糖尿病状態で破綻している腎尿細管糸球体フィードバック機構の修復が関与していることが想定されている.
・非糖尿病性慢性腎臓病(CKD)に対してもSGLT2阻害薬が有効であるかについて期待が集まっている.
© Nankodo Co., Ltd., 2020