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特集 SGLT2阻害薬を再考する――機序・効果・安全性の最新情報
SGLT2阻害薬と肝臓保護
SGLT2 inhibitors and hepatoprotection
竹下 有美枝
1
,
篁 俊成
1
Yumie TAKESHITA
1
,
Toshinari TAKAMURA
1
1金沢大学大学院医学系研究科内分泌・代謝内科学分野
キーワード:
SGLT2阻害薬
,
MASLD
,
肝線維化
Keyword:
SGLT2阻害薬
,
MASLD
,
肝線維化
pp.1054-1056
発行日 2024年9月21日
Published Date 2024/9/21
DOI https://doi.org/10.32118/ayu290121054
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代謝異常関連脂肪性肝疾患(MASLD)肝病理のなかでも,肝線維化は血糖低下と密接に関連しており,肝硬変,肝がん,死亡率といったMASLD予後の強い規定因子である.そのため,糖尿病を有するMASLDの治療薬は肝線維化の進行を抑制する薬剤が求められている.近年,MASLDを対象としたRCTが,SGLT2阻害薬の肝病理組織への有用性を示した.トホグリフロジン(20mg)48週間介入は,MASLDの肝線維化スコアを60%低下させており,既存に報告されたピオグリタゾン,ビタミンE,リラグルチド,セマグルチドに比べて高い改善率であった.
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