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特集 糖尿病性腎症研究の最前線
SGLT2阻害薬の新たな知見
血行動態を介した腎保護作用
Renoprotective effect via hemodynamic change
城所 研吾
1
KIDOKORO Kengo
1
1川崎医科大学腎臓・高血圧内科学
キーワード:
糸球体自動調節能の破綻
,
尿細管糸球体フィードバック
,
アデノシン/A1aR経路
,
initial dip
Keyword:
糸球体自動調節能の破綻
,
尿細管糸球体フィードバック
,
アデノシン/A1aR経路
,
initial dip
pp.219-223
発行日 2024年2月25日
Published Date 2024/2/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001200
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はじめに
近年の大規模臨床試験の結果により,これまでレニン・アンジオテンシン系(renin-angiotensin system:RAS)阻害薬中心であった糖尿病性腎症の治療は大きく変化してきている。糸球体高血圧・過剰濾過は多くの腎障害進展の共通機序であると認識されており,糖尿病性腎症はその代表的な疾患である。ナトリウム・グルコース共役輸送体2(sodium glucose cotransporter2:SGLT2)阻害薬の腎保護作用の1つに,この糸球体高血圧・過剰濾過の是正効果が挙げられる。腎糸球体血行動態を恒常的に維持する自動調節能およびその破綻,SGLT2阻害薬による効果について概説する。
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