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特集 薬剤による腎障害
各論1 薬剤性腎障害をきたす代表的薬剤
造影剤関連急性腎障害
Contrast-associated acute kidney injury
猪阪 善隆
1
ISAKA Yoshitaka
1
1大阪大学大学院腎臓内科学
キーワード:
造影剤関連急性腎障害
,
造影剤投与後腎障害
,
造影剤腎症
Keyword:
造影剤関連急性腎障害
,
造影剤投与後腎障害
,
造影剤腎症
pp.186-190
発行日 2026年8月25日
Published Date 2026/8/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000002542
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はじめに
従来,ヨード造影剤投与後に腎機能低下がみられ,コレステロール塞栓など造影剤以外の要因が除外された急性腎障害(acute kidney injury:AKI)を造影剤腎症(contrast induced nephropathy:CIN)と称していた。CINの診断基準としては「72時間以内に血清クレアチニン(sCr)値が前値より0.5mg/dL以上または25%増加」が広く用いられてきており1),「腎障害患者におけるヨード造影剤使用に関するガイドライン2018」でも,この診断名と診断基準は踏襲されてきた。一方,CINはAKIの1つでもあることから,KDIGOによるAKIの診断基準「造影剤投与後48~72時間以内にsCr値が基準値より0.3mg/dL以上の増加,もしくは1.5~1.9倍の増加」2)も併記されている。しかし,CINの発症は腎機能正常者には稀で,腎機能が低下するほど頻度が高い。乏尿を伴うCINも稀であり,sCr値の0.3mg/dLの変化は,腎機能低下例でのAKIの診断基準としては鋭敏すぎる可能性もあり。

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