特集 腎機能を考慮した内科疾患の診療
治療・薬物療法が腎機能の影響を受けやすい内科的疾患
〈検査〉
造影剤腎症はあるのか?—放射線科医の立場から
尾田 済太郎
1
1熊本大学病院画像診断・治療科
キーワード:
造影剤腎症
,
造影CT
,
リーナリズム
Keyword:
造影剤腎症
,
造影CT
,
リーナリズム
pp.758-761
発行日 2024年4月10日
Published Date 2024/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402229542
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Point
◎造影CT検査による造影剤腎症のリスクは非常に低い.
◎国内外のガイドラインは,eGFR 30 mL/分/1.73 m2未満の患者に造影CTを行う際は予防策を講じることを推奨している.
◎「造影剤腎症を過剰に恐れるがあまり造影剤の使用を避けた結果,患者に対してかえって不利益を与えてしまう」といったリーナリズム(renalism)の考え方を理解する.
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