特集 救急IVR手技詳説 with WEB動画
総論編
●リスクマネジメント
造影剤の副作用と発症時の対応
川俣 博志
1
,
田島 廣之
2
,
竹ノ下 尚子
2
,
金城 忠志
2
1日本医科大学武蔵小杉病院 放射線科
2同 血管内・低侵襲治療センター
キーワード:
IVR
,
造影剤アレルギー
,
造影剤腎症
Keyword:
IVR
,
造影剤アレルギー
,
造影剤腎症
pp.1305-1316
発行日 2018年11月20日
Published Date 2018/11/20
DOI https://doi.org/10.18888/rp.0000000639
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水溶性ヨード造影剤の副作用としては,アレルギー反応としての即時型の副作用と遅発性の副作用,そして,造影剤腎症が主なものとして挙げられる。緊急IVR(interventional radiology)のリスクマネジメントとしては,急速に発現するアナフィラキシーとその発症時の対応,および,造影剤腎症とその予防策が重要と考えられ,本稿ではこれらにつき各種ガイドライン1-6)からその重要点を抽出して記載する。また,陰性造影剤として使用されている二酸化炭素(CO2)は水溶性ヨード造影剤のようなアレルゲン性や腎毒性はなく,注意して使用すれば,これらヨード造影剤の副作用の回避にも有用である。造影剤としてのCO2の要点についても記載する。
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