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特集 求められる腎不全患者の緩和ケアとその人らしさのケア―あるべき姿を再考する
10.終末期在宅血液透析患者が自宅で最期を迎えるための支援―患者の価値観を尊重したエンドオブライフケアの1症例
向井 有子
1
1やまびこ会腎・循環器もはらクリニック・慢性腎臓病療養指導看護師
キーワード:
在宅血液透析
,
終末期
,
エンドオブライフケア
,
緩和ケア
Keyword:
在宅血液透析
,
終末期
,
エンドオブライフケア
,
緩和ケア
pp.936-942
発行日 2026年9月10日
Published Date 2026/9/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003922
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在宅血液透析(home hemodialysis;HHD)は,患者のquality of life(QOL)の向上に寄与する治療法であるが,終末期における支援の報告は少ない.本症例は,肝硬変終末期となったHHD患者が「最期まで自宅で透析を続けたい」という希望を実現するため,多職種で支援した1症例である.患者の意思と家族の意向を確認し,HHDを腹水による呼吸苦を緩和するためのケアとして位置づけ,安全対策と支援体制を整えたうえで自宅でのHHDを継続した.患者は最期まで自宅で透析を継続し,穏やかな時間を家族と過ごした後,自宅で永眠した.本症例は,患者の価値観を尊重した多職種支援により,HHDが終末期においても「自分らしさ」を支えるエンドオブライフケアとなりうることを示した.

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