高齢透析患者に対する在宅支援のあり方-看護と介護
[実践報告]高齢患者の在宅血液透析における支援の現状と終末期への課題
阿部 美穂
1
,
池田 友子
,
安田 真知子
,
富田 耕彬
1富田クリニック
キーワード:
在宅血液透析
,
腎不全-慢性
,
ターミナルケア
Keyword:
Hemodialysis, Home
,
Kidney Failure, Chronic
,
Terminal Care
pp.301-307
発行日 2013年3月10日
Published Date 2013/3/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2013181352
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在宅血液透析(HHD)は,頻回・長時間治療が可能な点からは高齢者に適した透析法である.当院のHHD患者の例をみると,高齢者でも学習能力をはじめ,いくつかの条件を満たせばHHD施行は可能であり,これによる十分な透析量の確保は,合併症予防と各種症状の改善などにより患者のQOL向上を実現している.また,2011年に経験したHHD患者2名の看取りは,現在HHD施行中の患者を含む高齢患者の終末期ケアにも活かせるものと考える.人生の終末期において,どのような療養方法を選択するか考える際には,患者および家族の意見が尊重されるべきである.
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