昨日の患者
自宅で最期を迎える
中川 国利
1
1仙台赤十字病院外科
pp.210
発行日 2014年2月20日
Published Date 2014/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104965
- 販売していません
- 文献概要
現代の日本では病院で死を迎える人が圧倒的に多い.しかしながら充実した医療スタッフによる終末医療を拒み,住み慣れた自宅で最期を迎える患者さんも存在する.
80歳代後半のSさんが腸閉塞を訴え,近医で大腸癌と診断された.そこで手術を目的に,娘さんが事務職員として勤める当院に入院した.早速手術を施行したが,すでにリンパ節転移や肝転移をきたしていた.高齢でもあり,単に大腸癌の切除のみを施行した.術後経過は良好で早期に退院した.
Copyright © 2014, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.