昨日の患者
自宅で最期を迎える
中川 国利
1
1宮城県赤十字血液センター
pp.1349
発行日 2018年11月20日
Published Date 2018/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212271
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進行期癌にて最期を迎える際,多くの患者は病院で迎える.しかし患者自身の強い希望で,自宅で最期を迎えた事例を紹介する.
60歳代後半のTさんは,3年ほど前に胆囊癌で拡大胆囊摘出術を行った.術後に黄疸が生じ,画像検査では多発性肝転移も認めた.そこでステントを留置し,黄疸は一時的には改善したが再び黄疸が著明となった.癌化学療法の効果がなく,予後が大変厳しいことを伝えると,Tさんは住み慣れた自宅での療養を希望した.
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