Japanese
English
特集 悪性上皮系腫瘍
慢性潰瘍を伴った顔面の有棘細胞癌の高齢男性例
Squamous cell carcinoma on the face of an elder male with chronic ulcer
前田 学
1
,
福本 隆也
2
Manabu MAEDA
1
,
Takaya FUKUMOTO
2
1八幡医院,皮膚科,郡上市
2福本皮フ病理診断科,奈良市
キーワード:
慢性潰瘍
,
頰部
,
有棘細胞癌
,
高齢男性
Keyword:
慢性潰瘍
,
頰部
,
有棘細胞癌
,
高齢男性
pp.1281-1283
発行日 2026年8月1日
Published Date 2026/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000006028
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82歳,男性。3年前より右頰部に拇指頭大の浸軟化局面が出現し,時々排膿があったため当科を初診した。右頰部に自覚症状のない16.9×20.9mm大の潰瘍と周囲に紅斑を認めた。ダーモスコピー像では病巣部に敷石状に乳灰色調均一構築がみられ,コンマ,点状,糸球体状血管拡張と出血点があった。慢性皮膚潰瘍を疑い,皮膚生検を施行した。病理組織像では痂皮が付着し,表皮と連続し,全層に不規則に配列した上皮性腫瘍は好酸性細胞質の有棘細胞様細胞で,核は大きさと形が不同で多形性があり,大型の核小体を有することより有棘細胞癌と診断した。マージン3~4mmで全摘後,全層植皮術を施行した。術後5カ月後も再発はない。慢性潰瘍を形成した有棘細胞癌は比較的まれである。

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