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特集 たくさんの症例でもっと地力が伸ばせる腹部画像診断【子宮編】
癒着胎盤−diffusion lacunaeで診る!−
藤井 進也
1
1鳥取大学医学部 画像診断治療学分野
pp.1120-1127
発行日 2026年9月26日
Published Date 2026/9/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000003501
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癒着胎盤はplacenta accreta spectrum(PAS)とよばれ,絨毛が脱落膜を介さず子宮筋層へ異常に付着・浸潤する病態である。主な危険因子として前置胎盤および既往帝王切開が広く知られており,最近では体外受精・胚移植(in vitro fertilization and embryo transfer:IVF–ET)による妊娠が報告されている。PASの発症率は過去50年間で約10倍に増加しており,その主な要因は帝王切開率の上昇と考えられている。PAS診断の第一選択は超音波検査であるが,MRIは精査として施行される機会が増加している。Society of Abdominal Radiology(SAR)とEuropean Society of Urogenital Radiology(ESUR)の合同コンセンサスステートメントによれば,PASを示唆するMRI所見として,①胎盤内T2低信号帯(T2 dark bands),②胎盤膨隆,③胎盤後方低信号帯の消失,④子宮筋層菲薄化,⑤膀胱壁の連続性途絶,⑥限局性の外向性腫瘤形成,および⑦胎盤床異常血管増生が挙げられている。

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