特集 もう胎児付属物とはいわせない!-胎盤、臍帯、羊水-
癒着胎盤
近藤 英治
1
1京都大学 医学部婦人科学産科学教室
キーワード:
血液凝固異常
,
MRI
,
分娩後出血
,
術後管理
,
術前管理
,
超音波診断
,
癒着胎盤
,
帝王切開術
,
子宮動脈塞栓術
Keyword:
Blood Coagulation Disorders
,
Postpartum Hemorrhage
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Ultrasonography
,
Cesarean Section
,
Postoperative Care
,
Placenta Accreta
,
Preoperative Care
,
Uterine Artery Embolization
pp.1003-1007
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2020376202
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前置癒置胎盤は、帝王切開時に大量出血や周辺臓器の損傷をきたす可能性がある重篤な疾患である。前置癒着胎盤の標準治療は子宮全摘であるが、近年、大量出血や子宮摘出を回避できる治療法として、胎盤をそのまま残置し自然消失するまで待機する保存療法が徐々に広がりをみせている。とりわけ膀胱に浸潤する穿通胎盤が疑われる症例は保存療法のよい適応である。本稿では前置癒着胎盤の診断、管理の実際と注意点について概説する。
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