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特集 痛みのマネジメントUp To Date
がんの痛みの治療①
神経ブロック・脊髄鎮痛法
松本 禎久
1
Yoshihisa MATSUMOTO
1
1がん研究会有明病院緩和治療科
pp.250-253
発行日 2026年5月1日
Published Date 2026/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango31_250
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治療の概要
がんの痛みに対する通常の薬物療法のみでは十分な鎮痛が得られず,患者の生活に大きな支障をきたしている場合には,非薬物療法を適宜併用することで,より質の高い鎮痛が得られ,生活の質の改善が期待できる.非薬物療法にはさまざまなモダリティが含まれるが,神経ブロックや脊髄鎮痛法など(以下,神経ブロック等)も重要な治療選択肢の一つである.
神経ブロック等には,頭部から下肢にいたるまでの広い範囲をカバーするさまざまな手技があり,痛みの原因や患者の状況に応じて,個々の症例ごとに適応を検討する.神経ブロックは,局所麻酔薬,神経破壊薬(エタノール,フェノールなど),熱凝固などを用いて,中枢に伝達される痛みの情報を遮断する治療法である.局所麻酔薬による神経ブロックは,持続投与を行わない限り,一般的には効果は短時間で消失するが,神経破壊薬を用いた神経ブロックの効果は,数ヵ月(3~6ヵ月程度)持続することが多く,症例によっては1年以上持続することもある.効果が減弱した場合には,再度ブロックを行うことが可能な場合もある.脊髄鎮痛法は,カテーテルを介して脊髄近傍に主にオピオイドや局所麻酔薬を投与して鎮痛を図る治療法である.
本稿では,すべての神経ブロックについて網羅的に解説することがむずかしいため,とくに以下の3つの神経ブロック等に焦点を当てて解説する.

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