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第2特集 Patient Journeyと口腔管理・ケアの伴走
「話す」,「食べる」を支える口腔管理
-─歯科医師の視点からみた各Phaseにおける実践ポイント
林田 裕貴
1
1ごはんがたべたい。歯科
pp.1266-1270
発行日 2026年9月1日
Published Date 2026/9/1
DOI https://doi.org/10.15104/th.2026100016
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はじめに
患者の人生を振り返ると,ターニングポイントには人との出会いや誰かの言葉が存在することが多い.一方で,病気や老いと向き合いながら将来を思い描く場面では,「家族と話したい」,「好きなものを食べたい」といった希望を耳にすることが少なくない.
「話す」,「食べる」は,口の代表的な機能であると同時に,人とのつながりや人生の喜びを支える営みでもある.しかし,それらは口が存在するだけで発揮されるものではない.たとえば,口が乾燥していれば自然と水を飲み,口を潤してから食事を始めるように,口腔機能を十分に発揮するためには,その前提となる環境が整っていることが重要である.
その口腔機能を発揮する前提条件は,大きく「口腔衛生状態」と「口腔形態」の2つに分けられる.口腔衛生状態は,適切な湿潤状態と清掃状態が保たれていることを指し,口腔形態には歯や義歯,咬合など,機能を支える構造が含まれる.これらが保たれて初めて,「話す」,「食べる」という口腔機能は十分に発揮される.
プライマリ・ケア医が口腔を観察する際には,「この患者の口は食べる準備ができているか」,「話す準備ができているか」という視点をもつことが重要である.本稿では,歯科医師が日常診療で実践している口腔衛生管理の考え方を紹介するとともに,急性期から在宅,ターミナル期まで各Phaseにおける実践的な口腔管理のポイントについて解説する.

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