臨床医のための口腔ケア・2
食べることと口腔衛生状態=natural cleaning
黒木 淳子
1
1順天堂医療短期大学
pp.928-929
発行日 1996年10月15日
Published Date 1996/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901983
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口腔の衛生環境は,自然的清掃法(natural cleaning,すなわち自浄作用)と人為的な口腔清掃法によって保たれている.
臨床では,疾患や治療などに関連して口腔のセルフケアが十分に行えない患者や口腔の自浄作用が低下している患者が多い.これらの人々に対して,従来から看護婦が行ってきた口腔ケアは,人為的な口腔清掃が援助の主流であった.しかし現状では,意識レベルが低下し口呼吸をしているような患者に,ブラッシングや口腔清拭だけで口腔内の状態を良好に保つことは難しく,舌苔や口腔粘膜の乾燥などの問題が生じることも多い.
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