Japanese
English
第1特集 感染症のillness scriptと治療メルクマール
深部膿瘍(肝膿瘍,腸腰筋膿瘍)
浅沼 翼
1
,
小出 容平
1
1飯塚病院 感染症科
pp.1096-1103
発行日 2026年8月1日
Published Date 2026/8/1
DOI https://doi.org/10.15104/th.2026090009
- 有料閲覧
PPV購入案内
2,200円 (2,000円+税10%) こちらは、1096ページから1103ページの文献です。
PPV(ペイ・パー・ビュー)とは、論文(記事)単位で購入・閲覧ができるサービスです。
購入には医書.jp本会員登録が必要です。
会員登録完了後に改めて上記「購入サイトへ」を選択してください。
または「購入サイトへ」選択後に「購入ログイン」、「新規会員登録」の順に進んでください。
会員登録について詳しくはをご確認ください。
購入には医書.jp本会員登録が必要です。
会員登録完了後に改めて上記「購入サイトへ」を選択してください。
または「購入サイトへ」選択後に「購入ログイン」、「新規会員登録」の順に進んでください。
会員登録について詳しくはをご確認ください。
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
深部膿瘍は,体表から直接触知できない解剖学的深部に形成される膿瘍であり,代表的なものに肝膿瘍と腸腰筋膿瘍がある.いずれも発熱や倦怠感,局所の疼痛などが主症状だが,発症初期には診断が見逃されやすく,不明熱や原因不明の腹痛,あるいは腰背部痛として扱われやすい.一方で,診断の遅れは敗血症や周辺臓器への感染拡大に直結し得る.したがって,これらを「見逃しやすい感染症」として常に鑑別にあげ,頭の片隅に置いておくことが重要である.
深部膿瘍の診療で重要なことは,起因菌に見合った抗菌薬を選ぶことだけではない.適切なsource control,すなわちドレナージの要否とタイミングを見極めることが治療成績を大きく左右する.また治療開始後も,「まだ熱がある」,「画像所見で膿瘍が残っている」という理由だけでただちに治療失敗と判断してはならない.深部膿瘍では,全身状態と臓器障害の改善が先行し,炎症反応の改善がこれに続き,画像所見の改善はさらに遅れるためである.
本稿では,肝膿瘍と腸腰筋膿瘍を中心に,診断までのillness script と治療開始後のillness scriptを対にして整理し,治療のメルクマール,ドレナージ後の経過の読み方,ならびに経過不良時の再評価の視点を実践的に述べる.

Copyright© 2026 NANZANDO Co.,Ltd. All Rights Reserved.

