Japanese
English
特集 幹細胞研究の新展開
マウス生殖系列細胞の発生機構
Development of mouse germ cell lineage
松居 靖久
1
,
吉水 朋美
1
Yasuhisa Matsui
1
,
Tomomi Yoshimizu
1
1東北大学加齢医学研究所分子発生研究分野
pp.171-174
発行日 1998年6月15日
Published Date 1998/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425901565
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- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
有性生殖をする多細胞生物の命の永続性は,生殖細胞により保証されている。つまり生殖細胞のみが,受精を介して次の世代を作り出すことができる。発生の進行に伴い,すべての体細胞が基本的に死ぬべく運命づけられているのに対して,生殖細胞だけが個体発生のスタート地点に戻れることは大変不思議に思える。体細胞とは異なるこのような特別な性質を持った生殖細胞が個体発生の初期過程で現れ,その性質を保ったまま増殖・分化する機構は興味深いが謎の部分が多い。本稿では,哺乳動物のうち比較的研究の進んでいるマウスについて,まず個体発生過程で最初に現れる生殖系列細胞である始原生殖細胞と,その元になる胚性幹細胞の性質および両者の関連について述べる。次に,始原生殖細胞が初期発生過程でどのように運命づけられるかについて,われわれの最近の研究結果を含めて紹介する。

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