特集 ヒトの再生をめぐる諸問題
生殖細胞の発生からみた再生
濱田 律雄
1
,
加藤 聖子
2
1九州大学環境発達医学研究センター/九州大学医学部婦人科学産科学教室特任助教
2九州大学医学部産婦人科学産科学教室教授
キーワード:
始原生殖細胞
,
多能性幹細胞
,
体外培養
,
卵子
,
再生
Keyword:
始原生殖細胞
,
多能性幹細胞
,
体外培養
,
卵子
,
再生
pp.21-28
発行日 2023年3月1日
Published Date 2023/3/1
DOI https://doi.org/10.34449/J0015.30.01_0021-0028
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
哺乳類の生殖細胞は,雌では卵子,雄では精子へと分化する。卵子と精子は融合して受精卵となり新しい個体が誕生し,その遺伝情報およびエピジェネティック情報を次世代に伝える。近年,多能性幹細胞であるiPS細胞/ES細胞を用いて,体外培養で生殖細胞の発生を再現する研究が進んでいる。これらの研究は,生殖細胞発生のメカニズムをさらに解明するための基盤となる。今後,体外培養によるiPS細胞からの卵子形成過程の観察をヒトに応用して不妊症の病態解明に寄与することなど,生殖医療への応用が期待される。「KEY WORDS」始原生殖細胞,多能性幹細胞,体外培養,卵子,再生
Medical Review Co., Ltd. All rights reserved.