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イミペネム耐性緑膿菌
辻 明良
1
1東邦大学医学部微生物学教室
pp.80-82
発行日 1993年1月1日
Published Date 1993/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901387
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イミペネム(imipenem)はβ-ラクタム剤のうちカルバペネム系に属する初発の抗菌剤である.本剤の抗菌力の特徴はグラム陽性菌,グラム陰性菌に幅広い抗菌スベクトルを有し,Xanthomonas maltophilia以外の菌種に強い抗菌力を示す.特に緑膿菌に対しては既存のβ-ラクタム剤の中では最も強い.市販されてすでに5年以上経過しているが,イミペネム耐性緑膿菌の出現はどのようになっているであろうか.図1は1991年に臨床分離された緑膿菌58株に対する抗緑膿菌剤の抗菌力である1),MIC50,MIC90で比較したとき,イミペネムのMIC50は1μl/ml,MIC90は2μl/mlで,同系のメロペネム(meropenem:未発売)に比べ,1段階劣るものの,他のβ-ラクタム剤(ペニシリン系,セフェム系,モノバクタム系)の中では最も強い.アミノグリコシド系のトブラマイシン(tobramycin)に比べ,MIC50は同等で,MIC90(32μg/ml)では優れている.ブレイクポイントを16μl/ml以上とするとイミベネムの耐性率は3.4%である.小栗らは1990年臨床分離緑膿菌のイミペネム耐性菌は4.6%にみられ,増加傾向にあると報告している2).

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