今月の主題 抗生物質をどう使うか
抗生物質の正しい使い方
イミペネムはどんなときに役立つか
舟田 久
1
,
中尾 真二
1
1金沢大学医学部附属病院高密度無菌治療部・第3内科
pp.43-45
発行日 1996年1月10日
Published Date 1996/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904892
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
●重篤な基礎疾患に合併する多剤耐性の緑膿菌やエンテロバクターなどによる重症感染,特に敗血症が最もよい適応である.
●混合感染,特にβ-ラクタマーゼ産生バクテロイデスを含む感染も適応となる.
●β-ラクタマーゼ誘導能が高いために,病院株としての耐性菌の選択が起こりにくい.
●PAE(postantibiotic effect)を示すので,間欠投与が可能である.
●高度の顆粒球減少例の感染治療には単独よりもアミノ配糖体薬との併用が勧められる.
●高用量投与は中枢神経系疾患やその既往のある患者に痙攣を誘発しやすい.
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.