今月の主題 抗生物質の使い方
抗生物質の特徴と使い方
イミペネムの使い方
澤江 義郎
1
1九州大学医療技術短大部
pp.2436-2438
発行日 1988年10月10日
Published Date 1988/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222142
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イミペネム(IPM)はStreptomyces cattleyaの産生するthienamycinのN-formimidoyl誘導体で,カルバペネム系といわれるまったく新しい型のβ-ラクタム系薬である.その特徴は非常に広範囲の抗菌スペクトルと強力な抗菌力を有し,不可逆的β-ラクタマーゼ阻害作用もあることである.しかし,IPMは腎に存在するdehydropeptidaseIにより分解されて失活することから,dehy-dropeptidase I阻害薬であるシラスタチンナトリウム(CS)と1:1の合剤として製剤化されており1),チエナム®として発売されている.
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