Japanese
English
今月の主題 輸血検査
話題
輸血とプリオン病
比留間 潔
1
Kiyoshi HIRUMA
1
1東京都立駒込病院輸血科
キーワード:
prion
,
nvCJD
,
TSE
,
輸血感染症
Keyword:
prion
,
nvCJD
,
TSE
,
輸血感染症
pp.897-901
発行日 1999年8月15日
Published Date 1999/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542916924
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- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
1.はじめに
英国では1980年代後半,家畜牛に狂牛病と呼ばれる牛海綿状脳症(BSE:bovine spongiformencephalopathy)の発生が増加し,それから数年の後,人間に新変異型のクロイツフェルト・ヤコブ病(nvCJD:new variant of Creutzfeldt―Jakob disease)の症例が認められるようになった1).このnvCJDは狂牛病からプリオンという蛋白質の新しい病原媒体を介して伝播した可能性を示す研究報告がなされたため大きな社会問題となった.nvCJDの予後は悪く,もし国民に蔓延した場合,極めて深刻な問題になると受けとめられた.また,nvCJD保因者の供血により血液を介して伝播する可能性もあり,輸血の安全性を考慮するうえで重大な問題となったのである.
本稿では,プリオン病およびプリオンが輸血を介して伝播する可能性と現時点で考えられる対策について解説する.

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