今月の主題 輸血の安全管理
各論:安全な輸血医療と輸血検査
輸血前・後感染症検査―輸血前後の感染症マーカー検査についての日本輸血・細胞治療学会運用マニュアル
熊川 みどり
1,2
Midori KUMAGAWA
1,2
1福岡大学病院輸血部
2日本輸血・細胞治療学会輸血感染症対策タスクフォース
キーワード:
輸血感染症
,
感染症マーカー検査
,
運用マニュアル
Keyword:
輸血感染症
,
感染症マーカー検査
,
運用マニュアル
pp.183-186
発行日 2008年2月15日
Published Date 2008/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101522
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2004(平成16)年9月厚生労働省は輸血前後の感染症マーカー検査の在り方について検討し,「輸血療法の実施に関する指針」を一部改定した.これを受けて日本輸血・細胞治療学会が,全国の状況が異なる医療機関において指針内容を実践するための具体的方策である運用マニュアルを作成した.その内容は,①輸血前に核酸増幅検査に耐えうる検体を凍結保存する,②輸血前検査として厚生労働省が推奨するHBs抗原,HBs抗体,HBc抗体,HCV抗体,HCVコア抗原,HIV抗体を必要に応じて適宜施行する,③輸血3か月後をめどに肝機能検査,HBs抗原,HCV抗体,必要に応じてHIV抗体を測定し感染を早期に発見する.
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