Japanese
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技術解説
バリストカルジオグラフ
北田 茂
1
,
中村 芳郎
2
1済生会神奈川県病院内科
2慶応義塾大学医学部内科
pp.465-471
発行日 1960年8月15日
Published Date 1960/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905731
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- 1ページ目 Look Inside
I.緒言
人が体重計にのつた時,心臓の拍動につれて体重計の針が,規則正しく振動するのに気付いた人は多いであろう。これを実際に記録し,この運動を測定しようと試みたのが,J.W.Gordon1)(1887)で,バリストカルジオグラフィーのはじまりである。Ballisticsとは弾道学のことで,心臓の活動・それにともなう血液の駆出・血管内の血液の通過に関連して身体に伝わる運動を時間の経過と共にグラフにあらわす方法がバリストカルジオグラフィーで,心弾図法又はバリスト法とも言う。
Gordonは,体重計の針で図形を描かせ,後,改良形式として軽いテーブルを架柱から4本の針金で吊した装置を使用した。その後,地震計を利用した方法等も考案されたが,バリスト法に物理学的考察を加えたのはE.Abramson(1933)2)で,記録装置の固有振動数と人体のそれとは隔たる可きと考え,装置の改良を行つた。又,彼はさらに分時心搏出量を算出しようとして公式を考えてもみた。しかし,バリスト法を急速に進歩させたのは,Isaac Starr3)の功績によるものである。彼はHigh frequency tableを作製し,人体とテーブルで構成する振動系の物理学的特性を研究し,それから得られる記録にBallistocardiogram(バリスト波形又は心弾図)の名称を与えた。

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