Japanese
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綜説
バリストカルヂオグラフイー・ベクトルバリストカルヂオグラフイー—特に簡易型についての諸問題
Ballistocardiography and Vectorballistocardiography, especially the various problems of Direct body types
難波 和
1
,
藤垣 元
1
,
野村 裕
1
,
谷本 透
1
,
中村 正作
1
Hitoshi Nanba
1
,
Hazime Fujigaki
1
,
Yutaka Nomura
1
,
Toru Tanimoto
1
,
Shosaku Nakamura
1
1大阪大学医学部第二内科
1The 2nd Dept. of Internal Medicin Osaka Univ.
pp.540-547
発行日 1957年8月15日
Published Date 1957/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200522
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Balllstocardiogram (以下「バ」又はBCGと略す)は心臓の搏動毎に身体に伝わる衝動を記録したものである。而し我々が現在記録している「バ」がBallistic forceを忠実に記録したものであるかと云う点については問題がある。それではこの「バ」は何を示しているか。この問いに答える事は中々難しい。「バ」を初めて記録した人達はこれを以つて心臓の力の表現,何か量的なもの例えば心搏出量等を求め様とした。現在も尚こう云う方面についての研究もかなりなされている。又一方「バ」の波形の多様性から波形分析によつて循環器疾患の新しい診断法としようとする研究者も中々多いのである。しかし問題は「バ」の根本問題,即ち我々は何をとつているのか。又どうすれば正しい「バ」を得られるかという研究に戻らざるを得ない幾多の問題に逢着した。例えばHigh frequency BCG (Starr type1)) Low frequency BCG(Nickerson type2)) Ultlaeow frequency or aperiodic BCG (Gordon3),Henderson4), von Wittern5),Tablot6),Burger7),Rappaport8)) Direct body BCG (Dock9)Smith10),Arbeit11),Walker12))があり,夫々特有な波形を呈するのである。
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