Japanese
English
今月の主題 活性酸素とSOD
活性酸素と病態
癌
児玉 昌彦
1
Masahiko KODAMA
1
1国立がんセンター研究所生物物理部
キーワード:
活性酸素
,
情報伝達
,
不可逆変化
Keyword:
活性酸素
,
情報伝達
,
不可逆変化
pp.197-200
発行日 1996年2月15日
Published Date 1996/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902829
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- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
癌(悪性腫瘍)の原因は,物理的,化学的,生物的と多様だが,酸素ラジカルはすべてに共通したキーワードとなっている.放射線も発癌物質も,酸素ラジカルによって細胞増殖を刺激し,遺伝子を不可逆的に変化させる.ウイルス感染や慢性炎症,ホルモン異常の場合にも,酸素ラジカルは情報伝達の歯車の1つとして,がっちり組みこまれている.癌細胞は,酸素ラジカルに満ちた細胞環境で生まれた異端児なのだ.
酸素ラジカルは,癌治療にも広く応用されている.放射線,制癌剤,光増感,温熱療法,免疫療法.最近は,癌細胞内の酸素ラジカルを高めて,自殺へ誘導する試みも行われている.
しかし,今後,最も望まれるのは,体外,体内のラジカルをコントロールすることによって,癌という異端児を生まない体内環境作りをすることであろう.〔臨床検査40:197-200,1996〕

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