Japanese
English
症例
妊娠中に血球貪食症候群を発症したが早期診断と加療により寛解し妊娠の継続が可能であった1例
井出 哲弥
1
,
鈴木 裕介
1
,
林 美佳
1
,
三宅 法子
1
,
井庭 裕美子
1
,
井庭 貴浩
1
,
伊藤 雅之
1
,
津戸 寿幸
1
,
岩木 有里
1
,
北田 文則
1
1大阪府済生会吹田病院産婦人科
pp.1463-1467
発行日 2009年11月10日
Published Date 2009/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102225
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- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
血球貧食症候群(hemophagocytic syndrome : HPS)は,高熱持続,汎血球減少,肝機能障害などの症状を呈する症候群である.今回,妊娠29週にHPSを発症した症例を経験したので報告する.
症例は20歳代,未経妊の女性.高熱が持続するため妊娠29週1日に入院となった.汎血球減少と肝機能異常を認め,骨髄穿刺にて血球貧食像がみられたためHPSと診断した.ステロイドパルス療法とγ─グロブリン併用療法を開始したところ,臨床症状は徐々に改善した.以後,ステロイド剤漸減するも再発なく,妊娠34週4日退院した.妊娠36週3日,正常経腟分娩にて2,536gの男児をApgar score 8/9で娩出した.母児ともに経過良好である.
妊娠中にHPSを発症することは稀である.しかしながら,HPSを念頭におくことにより迅速な診断と治療が可能となり,不要な妊娠の中断を避けることができるのではないかと考える.

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