Japanese
English
今月の特集1 血球貪食症候群を知る
血球貪食症候群の病理診断
Pathological diagnosis of hemophagocytic syndrome
松本 慎二
1
,
竹下 盛重
2
1福岡大学病院病理部・病理診断科
2福岡大学医学部病理学
キーワード:
Epstein-Barr virus(EBV)
,
悪性リンパ腫関連HPS(LAHS)
,
血管内大細胞型B細胞性リンパ腫(IVLBCL)
,
小児全身性EBV陽性T細胞性リンパ腫
,
侵攻性NK細胞性白血病(ANKL)
Keyword:
Epstein-Barr virus(EBV)
,
悪性リンパ腫関連HPS(LAHS)
,
血管内大細胞型B細胞性リンパ腫(IVLBCL)
,
小児全身性EBV陽性T細胞性リンパ腫
,
侵攻性NK細胞性白血病(ANKL)
pp.1070-1077
発行日 2016年10月15日
Published Date 2016/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542200955
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Point
●血球貪食症候群(HPS)の骨髄では,種々の血球を貪食した活性化組織球の著明な増殖がみられるが,その病理診断で最も重要な点は腫瘍性と非腫瘍性の鑑別である.
●非腫瘍性HPSの最も重要な原因ウイルスとしてEBウイルス(EBV)感染が知られているが,小児発生が一般的で,成人における発生率は高くない.
●HPSを併発しやすい悪性リンパ腫として,血管内大細胞型B細胞性リンパ腫(IVLBCL)やEBV感染に関連の深いT/NK細胞性リンパ腫が重要である.
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