Japanese
English
特集 消化管手術と内視鏡
下部消化管疾患と内視鏡検査
Endoscopic examination for lower bowel disease
蔵本 新太郎
1
,
吉雄 敏文
1
Shintaro KURAMOTO
1
,
Toshifumi YOSHIO
1
1東邦大学第1外科
pp.201-206
発行日 1974年2月20日
Published Date 1974/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205977
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- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
下部消化管は上部消化管に比べ従来疾患が少ないとされていたこともあつて,その検査にあたつて苦手意識が先立つことがある.しかし下部消化管の疾患が増加しつつある現状において,検査法および技術の向上と共に上部消化管と同様に精密に検査されねばならない.下部消化管は範囲が長く,かつ検査自体に長時間を要し,また1回のみの検査で十分というより,むしろ2〜3回を要する場合もある.これらのことより苦手意識の中には煩らわしいという感覚が先に立つのは,あるいはやむをえないかも知れない.だがこの感覚が下部消化管検査の最大の難点だと思われる.これを克服するには習熟すること以外にない.内視鏡の進歩はX線読影の進歩を生み,これはさらに撮影技術の進歩,すなわちジャイロスコープのごとき開発につながつてくる.この双方は消化管診断の主役をなすものである.消化管における内視鏡の到達点はさながらトンネル工事のごとく上下から進み,一般的には十二指腸の一部と空腸および回腸の一部を残すのみとなつており,やがて貫通される日も近いものと期待される.

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