小児の消化器内視鏡診療
小児内視鏡検査の実際と注意点 下部消化管
工藤 孝広
1
1順天堂大学 医学部小児科
キーワード:
Glycerol
,
浣腸
,
大腸内視鏡法
,
大腸疾患
,
全身麻酔
,
大腸内視鏡
,
Sodium Picosulfate
,
腸洗浄
Keyword:
Anesthesia, General
,
Colonoscopy
,
Enema
,
Glycerol
,
Colonoscopes
,
Picosulfate Sodium
pp.341-346
発行日 2015年2月20日
Published Date 2015/2/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2015168973
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近年,小児領域でも消化管内視鏡検査の需要が高くなってきている.小児では成人と比較して体格が小さいこと,腸管壁が薄いこと,鎮静を要すること,腸管洗浄の前処置が困難な場合があることなどに留意する必要があるが,消化管内視鏡検査により診断可能な疾患もあり重要な検査であると考えられる.小児領域では内視鏡的異常所見がない場合でも,粘膜生検が診断に重要な役割を果たす場合があるため,粘膜観察とともに粘膜生検も同時に行うことが推奨される.本稿では小児の下部消化管内視鏡検査における検査適応,スコープ選択,鎮静を含めた検査の実際,注意点,偶発症について解説する.
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