Japanese
English
研究と報告
精神分裂病概念の混乱について
Confusion in the Concept of Schizophrenia
越賀 一雄
1
K. Koshika
1
1大阪医科大学神経科
1Dept. of Neuropsychiat., Osaka Medical College
pp.603-608
発行日 1963年8月15日
Published Date 1963/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200592
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Ⅰ.
精神医学において精神分裂病がそのもつとも枢要な疾患であることはいうまでもなく,従来からこの疾患の診断,病因,基本症状,治療などが種々異なつた面から研究され論ぜられてきたのである。そして今後もさらにそれらの問題がいつそう種々の面から研究されてゆくであろうことは疑いないところである。
現代の精神分裂病の研究の状況をながめてみてもこれがいかに多方面から研究されているかがわかる。しかしながらそれらの間に何か統一的,綜合的な見解があるようには見受けられない。分裂しているのは精神分裂病の患者でなくて,精神分裂病の研究であるといわれてもしかたのない現状ではないであろうか。

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