Japanese
English
カラーグラフ 非観血的検査法による循環器疾患の総合診断
手術により弁病変を確認しえた僧帽弁逸脱の1例
大木 崇
1
,
福田 信夫
1
,
内田 知行
1
,
林 真見子
1
,
奥本 哲生
1
,
森 博愛
1
1徳島大学医学部第2内科
pp.708-717
発行日 1988年4月10日
Published Date 1988/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221644
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- 1ページ目 Look Inside
■心音図・心機図所見
1)心音図(図2)
心尖部(Apex)に強大な収縮期雑音(SM)を認める(Levine 4/6度).この雑音はI音とほぼ同時に始まり,II音大動脈弁成分〔IIA;心尖部では不明であるが,第3肋間胸骨左縁(3L)で明瞭である〕を越えて持続しているため,逆流性雑音と考えられる.拡張期には著明なIII音(III)およびそれにひき続くランブル〔DM(1)〕を認める(Levine 1/6度).このランブルは持続が短く,いわゆるCarey-Coombs雑音(房室血流の増大による相対的僧帽弁狭窄雑音)である.I音は減弱化し,僧帽弁開放音も低調な振動を認めるのみである.
以上の心音図所見より,本例はかなり高度の逆流を有する慢性の僧帽弁閉鎖不全が想定され,その原因は非リウマチ性,中でも腱索断裂や重症の僧帽弁逸脱の可能性が高い.

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