Japanese
English
今月の主題 血清リポ蛋白の異常
リポ蛋白異常と各種疾患
心筋梗塞
上田 正人
1
Masato Ageta
1
1久留米大学医学部・病態検査科
pp.828-829
発行日 1982年5月10日
Published Date 1982/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217747
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- Abstract 文献概要
冠動脈のアテローム硬化発現
冠動脈のアテローム硬化発現は,血清コレステロール値の上昇と比例することが知られており1),血清コレステロールの大部分はlow density lipoprotein(LDL)およびhigh density lipoprotein(HDL)の両リポ蛋白分画に含まれている.
動脈硬化の初期段階では内膜の平滑筋細胞に増殖がみられ,この細胞増殖はLDLによって促進され,HDLによって抑制されるといわれている2).過剰な遊離コレステロールにさらされた平滑筋細胞は,細胞膜の液体結晶構造が保持できなくなり,膜一遊離コレステロール間のinteractionを減らそうとしてコレステロールのエステル化が促進され,結果的には細胞膜の合成が促進されて細胞増殖を導くことになる3).したがって高脂血症患者のLDLは,正常脂血症者のLDLにくらべて,細胞増殖をより強く促進させるといわれている.
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