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診療相談室
橋本病について
尾形 悦郎
1
1東大第1内科
pp.704-705
発行日 1972年5月10日
Published Date 1972/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204102
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- Abstract 文献概要
質問 1)橋本病のTAテストの意義について,2)また橋本病の甲状腺機能は如何,3)橋本病をみたときの対策についてお教えください.(川崎市・M生)
答 甲状腺異常が橋本病(慢性甲状腺炎)であるとわかれば,あとの治療方針は非常に簡単である.そこまでの診断が問題で,甲状腺腫のある場合は単純性瀕漫性甲状腺腫,多結節性甲状腺腫(multinodular goiter),Basedow病,癌などが鑑別の対象となる.典型的な場合の慢性甲状腺炎は,比較的硬く,気管の偏位をきたさない,分葉構造を失わずに一様に腫大した甲状腺腫として触れ,このphysical examination所見で診断がつく.甲状腺腫のない,あるいは著しくない場合はさらに問題が多い.この形の慢性甲状腺炎は,いわゆる特発性粘液水腫へと発展して行く.これは甲状腺の触診以外の方法で診断をつけねばならない.
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