特集 アレルギーと自己免疫
III.自己免疫疾患
3.自己免疫疾患と検査
12)橋本病
市川 陽一
1
,
篠沢 妙子
2
,
吉田 正
2
,
有川 一美
2
,
松下 庸次
2
Yoichi ICHIKAWA
1
,
Taeko SHINOZAWA
2
,
Tadashi YOSHIDA
2
,
Kazumi ARIKAWA
2
,
Yoji MATSUSHITA
2
1聖マリアンナ医科大学難病治療研究センター診療部門
2慶應義塾大学医学部内科
pp.297-300
発行日 1991年11月30日
Published Date 1991/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900886
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はじめに
橋本病は代表的な臓器特異性自己免疫疾患であり,血清中には種々の自己抗体が検出される.また,リンパ球機能の異常があり,遺伝的要因の関与を示すHLA抗原との相関が認められる.さらに,免疫異常に基づく甲状腺の破壊があり,甲状腺機能を示す諸機能の異常を伴うことはいうまでもない.
以下,橋本病に認められる検査異常と発症に関与する免疫能異常についてまとめてみたい.
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