病理夜話
ノイローゼ(その4)
金子 仁
1,2
1日本医大
2日本医大老研基礎部
pp.701
発行日 1972年5月10日
Published Date 1972/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204099
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退院をする時,1カ月位静養するようにと主治医にいわれ,2カ月ぶりで自宅に帰ったが,ますますいけない.子供のランドセルが目につく.幼稚園の帽子がそばにある.
肝膿瘍か,胆管癌か,死の影はいつもチラツク.静養どころではない.顕微鏡を見ている方が落着くだろうと考えて,翌日から病院へ出勤することにした.出勤といっても午前中だけで,午後は自宅の2階で寝ている毎日である.
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